証拠品の吸い殻紛失した警部、道で拾って捏造

 大阪府警福島署の刑事課長だった男性警部(55)が昨年、強盗強姦(ごうかん)事件の証拠品として保管中のたばこの吸い殻がなくなっていることを知り、代わりに事件とは無関係の吸い殻を証拠品として捏造(ねつぞう)していたことがわかった。
 府警の聴取に対し、警部は「自分が道路で拾った吸い殻を使った。紛失発覚を免れるためだった」と話し、捏造を認めているという。府警は証拠隠滅容疑で立件する方針。
 捜査関係者によると、強盗強姦事件は2003年、大阪市内の当時20歳代の女性宅で起き、現場からたばこの吸い殻が見つかり、同署で保管していた。事件は未解決で、吸い殻は犯人の遺留品とみられる。付着した唾液のDNA型などが関与を裏付ける物証になる可能性があった。
(2012年3月8日08時17分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120308-OYT1T00024.htm